子供の教育費にいくらかけるべき?教育費の割合や習い事・教材の費用とは
子供の教育にいくらお金をかけるべきか…。多くの親が悩むのがお金について。
色々な体験をさせてあげたい、沢山勉強させてあげたいという気持ちがあっても、家計を圧迫してしまうような金額は出すことが出来ませんし、オススメしません。
家計を見直し、無理のない範囲で教育費を設定すべきです。
全国の平均的な教育費や、どんなものにお金をかけているかをご紹介します。
幼児と小学生の教育費の平均
園や学校以外でかかる一般的な家庭の教育費の平均は、
となっています。ほとんどの家庭でおおよそ5,000円~1万5,000円くらいが目安となるでしょう。
意外に沢山の費用を教育にかけている人が多いと言えますね。
この平均値となっているのは、少子化により子供1人当たりにかける費用が増えているからだと考えられます。
子供が2人、3人となるとその費用は少なくなっていきます。また、収入の状況によってはほとんどかけていない人もいます。
様々な種類の習い事や教材などにかかる費用の平均や相場をチェックして自分たちはどのくらいのお金をかけるべきか、考えていきましょう。
理想的な教育費の割合
教育費の平均は収入も平均的であれば参考にできますが、収入が高い場合や低い場合はその限りではありません。
一般的に、教育費の理想的な割合は収入の15%までと言われています。
月収が30万円の場合は、月に4万5千円となります。
この数値は保育園の費用や小学校でかかる費用を含みます。
そのため、費用が掛かりがちな幼稚園や保育園時代には比較的安価な習い事や教材を選び、教育費を15%に抑えましょう。
学校費が低くなる小学校入学後にスポーツや楽器などステップアップした習い事を始めるという方が多いようです。
基本的にはすべての教育費が15%を超えないように注意しておきましょう。
習い事や教材にかける費用を計算する
上記でご紹介した理想の教育費は15%です。
これにより習い事や教材費に使う理想的な金額は【月収×15%-通園費や学費】という計算式で導き出すことができます。
この計算式で自分の家計ではどのくらいの費用を目安にすればいいのかチェックしてみましょう。
そして、その範囲内ではどんな習い事や教材での学習ができるのかを調べましょう。
各種習い事・教材の月額費用目安
人気があり、ポピュラーな習い事や教材の月額費用の目安をご紹介します。あくまでも目安ですので、ご紹介した金額より安い場合も高い場合もあります。
音楽系の習い事
・ピアノ
人気のピアノは、大手の教室か個人経営の教室かによって金額が変わってきます。
大手教室の場合は教材費等を含めて 未就学児で月7,000円 小学生で12,000円が目安となります。
個人経営のピアノ教室は月5,000円が目安。しかし、有名音楽大学を卒業した講師など講師のレベルによっては高い月謝になる場合も。
楽譜は別途購入する必要があり、その都度1,000円~2,000円が必要となります。
他にもピアノの場合は発表会などで着るドレスやお祝い品などが必要になる場合があります。
・音楽教室
歌やリズム学習や、ドラムやギターなどの楽器、声楽などを学ぶことができる音楽教室は全国各地にあります。
未就学児・小学生ともに月6,000円が目安。 個人レッスンになると月8,000円が目安となります。
教材は年間5,000円~10,000円必要になります。
ドラムやギター、ピアノにエレクトーンなどの楽器を学ぶ場合は自宅での練習用に楽器を用意する必要もあるのでその費用が数万円必要となります。
スポーツ系の習い事
・水泳
習い事の中でも1番人気のある水泳。
体力づくりにも最適ですし、近年では脳によく学習面での力を鍛えるのにもよいといわれています。
費用は月3,000円で始められる安価な教室も。
本格的な講師や元オリンピック選手などの講師が教えてくれる教室になると3万円ほどの費用が掛かることもあります。
初期費用や必要経費は比較的少なめで5,000円前後あればOKと言われています。
・サッカー
男の子に人気の習い事。
地域の小学生チームなどの場合は無料~2,000円前後しか費用が掛からないこともあります。
監督やコーチがついた本格的な教室の場合は月5,000円が目安です。
練習着やスパイクなどの必要なものはネットやスポーツショップで安いものを選べばそこまでお金はかかりません。
遠征などをするチームの場合はその都度費用が掛かります。
・体操教室
幼児から入れるスポーツの習い事として人気。
月平均5,000円ほどの教室がほとんどです。
そのほか、保険料など大会に出る場合はユニフォーム代などが必要になりますが、基本的には他の習い事と比べると比較的費用の安い習い事です。
・バレエ
女の子に人気のバレエ。価格が高いことでも有名ですよね。
入会金が5,000円~1万円。 月々の月謝は7,000円~2万円が目安となります。
レオタードやタイツ、トゥシューズなどを用意すると1万~2万円ほどかかります。
また、発表会の際には10万円ほどの費用が掛かることもありますので、最初にチェックしておきましょう。
・ダンス教室
近年に人気が高まっているダンス教室。
ヒップホップやジャズダンスなど様々なジャンルがあります。
一般的には5,000円~1万円 が目安となります。
チケット制の場合は1回2,000円が目安。
イベントや大会がある場合は、その都度衣装代等の費用がかかります。
英会話や学習教室
・英会話
英語への関心が高まっている今、多くの子供たちが英会話教室を受講しています。
月平均月謝は7,000円~9,000円。
講師が外国人の場合は高く、日本人の場合は安いということが多いようです。
個人で行っている英会話教室は4,000円~7,000円ほどの月謝で通うことができる場合も多いです。
そのほか各種教材が必要となります。年間5,000円前後しかかからない場合も多いのですが、教室によっては最初に10万ほど教材費がかかる教室もあるので注意しておきましょう。
・幼児教室
様々な学習や脳トレなどを幼児から学べる幼児教室。
近年は赤ちゃんから通えるコースも多く注目されています。
入会費が5,000円~1万円ほどで、月謝は6,000円~1万5千円が目安となります。
大手企業の場合は金額が高くなりますが、その分学習内容や教材が充実している、実績があるといった特徴があります。
教材や通信教育
・幼児教材
月ごとに教材が送られてくる通信教育であれば月1,000円~3,000円ほどが目安。
ネットで教材をダウンロードしたり専用アプリを使うものは月1,000円以下の場合も少なくありません。
一括で教材を購入する場合は1万円~5万円ほどのものがあります。
・英会話教材
通常の幼児教材よりは少し高く、月ごとに送られてくるもの通信教育タイプのものは月2,000円~4,000円前後。
数年分を一括購入するタイプのものは10万~100万と価格帯に大きな幅があります。
対象年齢の幅や本やドリル以外の特別な教材が含まれている場合は高くなる傾向にあります。
これらの費用を目安にして、子供の習い事や教材、通信教育はどんなものを選ぶか考えてみましょう。
一番重要なのは子供のやる気や興味
今回は様々な点から子供の教育費についてご紹介しました。しかし、理想的な教育費や教材費に縛られる必要はありません。
基本的な学習は園や学校で学ぶことになりますので、それに以外のもので学習すべきと感じたものを選ぶこと。
また、子供に何が合っているのか、やる気や興味があるかなどが最も重要なポイントとなります。
本当に良いと思ったものなら予算を少しオーバーしてもOK。
家計で他に無駄がないか確認してみましょう。
逆に予算がたくさんあったとしても、複数の習い事や教材を使って学習しなければならないというわけではありません。
本当に必要な教育を子供たちに学んでもらえるように色々なものから選んでいきましょう。