いわさきちひろの絵本の魅力
我が家では、夜寝る前に絵本を読む、というのをやっています。
忙しくて読めない日もあるけど、ここ1年はほぼ毎日。
その中でも私がお気に入りなのは、いわさきちひろさんが描いた絵の入ってるもの。
飾っておきたくなるくらい素敵な絵は、文がなくても心揺さぶられます。
もちろん、文もすてきだけどね!
というわけで、我が家にあるいわさきちひろの本でおすすめを3冊ピックアップ。
おふろでちゃぷちゃぷ
- 作者: 松谷みよ子,いわさきちひろ
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 1970/05/05
- メディア: 単行本
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これはもう、一言。
ほっこり
赤ちゃん受けの良い絵本。
おしゃべりできるようになると、
「あひるさん!」って喜んだり、
服を脱ぐところが面白いらしく、読むと楽しそうにしてくれます。
お風呂嫌いの子に良いかも?
我が子たちは、お風呂全く嫌がったことがないけど…
あかちゃんのうた
- 作者: 松谷みよ子,いわさきちひろ
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 1971/08/20
- メディア: 単行本
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わらべうた的な短編がいくつも入ってる本。
これみながら勝手にメロディーつけて子供たちと遊んだなあ。
娘2歳、息子0歳くらいのときは、毎日1ページずつ読んでました。
詩集に絵が沿えてある感じの本なので、
大人からすると作品集っぽい感覚で読めます。
あかちゃんに聞かせたい柔らかくて優しい言葉たちに、
あかちゃんに見せたい柔らかくて優しい絵。
癒されます。
上の二つは、いわさきちひろ×松谷みよこ
の黄金コンビの作品です。
にんぎょひめ
- 作者: アンデルセン,曽野綾子,いわさきちひろ
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1967/01
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
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言わずと知れたアンデルセンの名作。
小学生一年生の時から持ってて、今でもお気に入り。
というか、これを越える絵本がない。
私が一番好きな作品です。
元々かなり悲恋な物語だけど、いわさきちひろワールドに取り込まれて更に悲恋感が増してます。
内容的には4歳の娘は、まだいまいちピンと来てないみたいだけど、解りやすいハッピーエンドばかりのお話しだけじゃなく、こういう話も聞かせたいよね。
一目惚れした相手に合うために、声を失い、足はついたものの歩くたびに刺すように痛むなんて、人魚姫よ…つらい。
そしてこの本で人魚姫が末っ子ということを知る。
本当に何回読んでも泣いちゃう。
曽野綾子さんが文作ってるんだけどね、言葉のチョイスが泣かせてくるのです。
そこに追い討ちをかけるいわさきちひろの絵。
人魚姫がナイフを持って王子の元へ行くと、王子は王女を腕に抱きながら、寝言で王女を呼ぶ。
人魚姫はナイフを落とす。
このくだりがもう、辛すぎて。
現代のメンヘラーなら、寝言で王女の名を呼んだあたりでグサッといって、ついでに王女かっさばいて
「中に誰もいないじゃない」
ぐらい言いそうなドロドロ展開。
しかし、人魚姫はそうじゃない。
直後、命のタイムリミットがくるのだが、この絵本では「悲しみではなく、人を愛した喜びに包まれながら」泡になる。
なんて悲しい、切ない。
なのに心があったかくなる…。
不思議な感覚になります。
何より、さいごのあとがきが素晴らしい。
このために買う価値あるくらい。
人魚姫に関しては思い入れが強すぎて長くなりましたが、いわさきちひろは素晴らしいってことで。
画集も買いたいな。
お部屋に飾りたい絵本、ですね。
- 作者: いわさきちひろ,ちひろ美術館
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/02/26
- メディア: 単行本
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