Webライター主婦やってます。

高知でwebライターやってる、ゆとり世代の3児ママ。お仕事とか育児、商品レビューとかいろいろ。

いわさきちひろの絵本の魅力

我が家では、夜寝る前に絵本を読む、というのをやっています。

忙しくて読めない日もあるけど、ここ1年はほぼ毎日。

その中でも私がお気に入りなのは、いわさきちひろさんが描いた絵の入ってるもの。
飾っておきたくなるくらい素敵な絵は、文がなくても心揺さぶられます。
もちろん、文もすてきだけどね!

というわけで、我が家にあるいわさきちひろの本でおすすめを3冊ピックアップ。

おふろでちゃぷちゃぷ

おふろでちゃぷちゃぷ (松谷みよ子あかちゃんの本)

おふろでちゃぷちゃぷ (松谷みよ子あかちゃんの本)

これはもう、一言。

ほっこり

赤ちゃん受けの良い絵本。
おしゃべりできるようになると、
「あひるさん!」って喜んだり、
服を脱ぐところが面白いらしく、読むと楽しそうにしてくれます。
お風呂嫌いの子に良いかも?
我が子たちは、お風呂全く嫌がったことがないけど…

あかちゃんのうた

わらべうた的な短編がいくつも入ってる本。
これみながら勝手にメロディーつけて子供たちと遊んだなあ。
娘2歳、息子0歳くらいのときは、毎日1ページずつ読んでました。
詩集に絵が沿えてある感じの本なので、
大人からすると作品集っぽい感覚で読めます。

あかちゃんに聞かせたい柔らかくて優しい言葉たちに、
あかちゃんに見せたい柔らかくて優しい絵。
癒されます。


上の二つは、いわさきちひろ×松谷みよこ
の黄金コンビの作品です。

にんぎょひめ

言わずと知れたアンデルセンの名作。
小学生一年生の時から持ってて、今でもお気に入り。
というか、これを越える絵本がない。
私が一番好きな作品です。

元々かなり悲恋な物語だけど、いわさきちひろワールドに取り込まれて更に悲恋感が増してます。
内容的には4歳の娘は、まだいまいちピンと来てないみたいだけど、解りやすいハッピーエンドばかりのお話しだけじゃなく、こういう話も聞かせたいよね。

一目惚れした相手に合うために、声を失い、足はついたものの歩くたびに刺すように痛むなんて、人魚姫よ…つらい。
そしてこの本で人魚姫が末っ子ということを知る。

本当に何回読んでも泣いちゃう。
曽野綾子さんが文作ってるんだけどね、言葉のチョイスが泣かせてくるのです。
そこに追い討ちをかけるいわさきちひろの絵。

人魚姫がナイフを持って王子の元へ行くと、王子は王女を腕に抱きながら、寝言で王女を呼ぶ。
人魚姫はナイフを落とす。

このくだりがもう、辛すぎて。
現代のメンヘラーなら、寝言で王女の名を呼んだあたりでグサッといって、ついでに王女かっさばいて

「中に誰もいないじゃない」

ぐらい言いそうなドロドロ展開。
しかし、人魚姫はそうじゃない。


直後、命のタイムリミットがくるのだが、この絵本では「悲しみではなく、人を愛した喜びに包まれながら」泡になる。

なんて悲しい、切ない。
なのに心があったかくなる…。
不思議な感覚になります。

何より、さいごのあとがきが素晴らしい。
このために買う価値あるくらい。

人魚姫に関しては思い入れが強すぎて長くなりましたが、いわさきちひろは素晴らしいってことで。


画集も買いたいな。
お部屋に飾りたい絵本、ですね。

ちひろ 花の画集

ちひろ 花の画集