Webライター主婦やってます。

高知でwebライターやってる、ゆとり世代の3児ママ。お仕事とか育児、商品レビューとかいろいろ。

主婦ライターから見たキュレーションサイトの是非や内情について

キュレーションサイトは今後、消えていくのだろうか?

キュレーションサイトの是非

キュレーションサイトがいいかどうか、についてはこの辺の記事に大体思ったことが書いてあった。

wanichan.hatenablog.jp

無断転載していなければいい、というわけではないけれどテキストがほぼオリジナルコンテンツで画像を埋め込みOKなインスタやツイッター、許可を取っている企業サイト、キュレーションサイトによっては他社のWEBメディアと提携して使える画像がたくさんあるところもある。
そういうのを使ってとっちらかった情報たちを正しくまとめてあるのなら「キュレーション」として成り立っているしいいのではないかと思う。



ライターからみたキュレーションサイトの内情

最近は全くキュレーション案件をやっていないものの、結構最近まで【初心者歓迎】【主婦OK】のワードに釣られてキュレーション案件をやりまくっていた。

私が今まで受けたのは
大手企業のキュレーションサイト
個人が運営するアフィリエイト件キュレーションサイト
通販会社が自社の商品の販売促進のために商品のターゲットとなる層を集めるためのキュレーションサイト
などなど。


個人や小さい企業がやってる場合は直接募集している場合が多いのだが、大手のはほとんど仲介が入ってる。
大手の場合はキュレーションといえども質の良いオリジナルコンテンツを量産したいと思っている。
仲介はその意志を汲んでライターに依頼しなければならない。

予算があってしっかりチェック体制が作られている場合は、
記事案提出→チェック→入稿→チェック→最終チェック
となる。チェックする人間は最低でも2人。チェックが一発OKとなることはほぼない。

チェックするのは基本的なことから違反している部分はないか、パクリコンテンツになっていないか、オリジナリティはあるか、切り口はどうなっているか、引用が多すぎないか、などなど。


ここまでやると初心者ライターの書いたものはほとんど修正が必要になる。でもちゃんとやらないと、結局パクリコンテンツになる。
チェックが厳しいキュレーション案件は単価も他に比べると比較的良い。
時間かかるから。尚且つそこに仲介に払っている分のお金があるということだから、1記事あたりの費用はそこそこになると思う。

仲介さんもマージン多けりゃスタッフを複数人使ってチェックするのだろう。
だから、大手の場合雇われライターが書いてるのは結構ちゃんとしたものになってるはずなのだ。

違反パクリ記事が減らないのは、野放しライターがいるから

それなのに、パクリ記事が減らないのは雇われじゃないライターがたくさんいるからだと思う。

キュレーションサイトには、雇われて書いてる人もいれば一般の人が報酬目的で書いてる場合もある。
私が受けたことがあるキュレーションサイトも、このシステムがある。
しかし雇われライターとそうでないライターとの違いはサイト上では解らない。
キュレーションサイトをよく見る!というスマホユーザー層なんかはもっとわかんないと思う。
ましてや誰が書いてるかなんて気にしたことがないだろうねえ。
オシャレな画像がいっぱい入ってればイイねで拡散してくれるはずなんで。

雇われライターの場合は上記のようにチェックしまくってるからそれなりだけど、一般のライターが書いた記事はほぼチェックが入ってない。
規約違反がないかどうか…というレベルしかチェックされていないと思う。多分だけど。

例えば無断転載に関して厳しくチェックするサイトでも、実際にサイトを見ると無断転載しまくりの記事がゴロゴロ転がってる。
これは雇われていないライターが書いたんだろうな、とすぐわかる。

さすがにそこまでチェックできるほど社員がいないだろうし、記事の数が膨大すぎて細かい部分までチェックするのは無理だろう。
だからパクリコンテンツは消えないと思う。
大手が雇ったライターしか使わないのなら減っていくだろうけど、多分そうはならない。
無料で書いてくれる一般ライターは企業にとってかなりのコスト削減になるから。

キュレーションサイトのライターに将来はないと思った

キュレーションサイトは今後どうなるか?

www.four-class.jp

この記事にもあるように、近いうちに衰退していくのだろうな、とも思っているし、なくならないだろうとも思っている。

私がキュレーションサイトの案件はやめよう、と思ったのは「スキルが上がらないから」。
どうしても頭の悪い初心者ライターにとってキュレーション案件はハードルが低いし自分の興味のあることに関することだったりするので、やりやすい。

私のような主婦ライターならなおさら、キュレーション案件は手軽でそこそこ貰える。という美味しい案件だったのである。
でもここ最近はライター増加により単価は下落。
大手だとチェックが厳しくて相当オリジナリティ出さないとダメ、時間めっちゃかかる。それなのに単価が安い。
小さい企業や個人だとパクリOK、なんでもOKすぎてやってて「おいおい、大丈夫か?」となる。
こないだ書いたやつも画像〇枚添付必須、参照元URLを載せてくださいみたいな感じでがっくりきた。
フリーの画像のみ使ったけど、もうやらないと思う。

これじゃだめだなあ、なんかもっと意味のあることしないと…。と思って最近は受ける仕事の内容も少し変わってきている。
それでもまだまだ、本当にライターとしてはうんこみたいなもんなんだけど、キュレーションやってる時よりは書くのが楽しくなっている。

今もキュレーションサイトのライター募集は死ぬほど案件があるし、ターゲットを絞ったキュレーションサイトはたくさんできている。今後も増えると思う。
けどやっぱり、無断転載している人たちと自分の書いたものが並ぶのは嫌だし、結果的に身になりそうにないので今後も「ここなら…!」と思ったところじゃないとキュレーションはやらないと思う。

幸い、キュレーション案件やらなくても親切なクライアントさんにばかり恵まれているのでうんこライターでも主婦にしては上等に仕事できているので、ありがたい。

素人ライターに学ぶ機会を与えたまえ

基本的に、経験のないライターなら無断転載平気でやってるキュレーション案件を何の疑問も持たずやっちゃうと思う。
いずれそれがNGだということに気が付くと思うけど、レギュレーションに「○○から引用してください」「ここにURLを載せておいてください」と書かれていたら
「そーなのかー」とそのままやっちゃうと思います。私も最初、そうだった。

ライターなんてほぼ全員「自称」が付くようなものなのでちゃんとした勉強をしてからなる人はほぼいない。
いくつか仕事をしていっていろいろ覚える、というパターンがほとんどだと思う。
そんな素人ライターにちゃんといろいろ教えてくれるクライアントさんじゃいなら「初心者歓迎」って書くなよ、とは思う。
結局安く雇いたいだけじゃん。

クライアントとなるキュレーションサイト運営や仲介の意識が変わらない限り、騙されてパクリコンテンツを書かされ続けるライターは減らないだろう。
あと、Googleさんも頑張ってください。